黒千石大豆の歴史
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復活までの物語
1970年代に姿を消した黒千石は、
2001年に奇跡的に発見され、28粒の発芽から再スタート。
研究者と農家の努力のもとで復活し、
今では希少で価値ある北海道産ブランドとして愛されています。
・はじまり ― 北海道の極小黒大豆
黒千石大豆は、黒い光沢のある種皮と、剥くと緑色が現れる極小粒の大豆。
普通の大豆より葉数が多く、たくさんの日照時間を必要とするため、天候に左右されやすい。
そのため、ものすごく栽培が難しい黒大豆として知られていた。
(積算温度:一般の大豆 2,300度 / 黒千石 2,700度)

※積算温度とは?
作物が発芽してから成熟するまでに必要な「気温の積み上げ量」を数値化した指標です。
温度が高いほど生育が早く進み、低いとゆっくりになります。
「黒千石大豆が収穫までにどれだけ温度を必要とするか」 を知るための温度です。
・1970年代(昭和45年頃)
黒千石大豆は栽培の難しさや生産者の減少により、北海道原種の黒千石大豆は、姿を消してしまう。
市場から完全に消え、「幻の黒千石」と呼ばれる存在となる。
・2001年(平成13年)
失われた原種が奇跡的に発見される。
北海道森町の農業研究家である田中淳さんが、黒千石の原種を発見する。
約50粒を厳選そのうち 28粒の発芽に成功した。黒千石復活の第一歩となる。
・2001 年(平成13年)
中央農研 関東東海総合研究の有原丈二部長による栽培研究で発芽した黒千石は岩手県へ渡り、
有原部長の指導のもと、試験栽培が行われる。
栽培方法の見直しや研究が重ねられ、黒千石が再び栽培できる確かな道筋が作られた。
・2004年(平成16年)
黒千石は北海道に里帰り研究を経て、黒千石は再び北海道へ戻る。
・2005年(平成17年)
北海道で栽培が本格再開する。
北竜町・滝川市・乙部町の 24戸の農家 により、黒千石大豆の栽培がスタート。
ここから黒千石は本格的に復活し、流通が始まる。
・ 2018年(平成30年)
黒千石事業協同組合の顧問で、拓殖大学・北海道短期大学の名誉教授である三分一 敬先生の功績により、
新品種 「竜系3号」 が育成される。
現在では栽培を終了し、歴史にその名を残すのみとなった。
非常に大きな功績とし、黒千石大豆の品質向上と今日の発展を切り拓いた功績として、歴史に刻まれている。

拓殖大学・北海道短期大学 名誉教授 三分一 敬 先生