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日本の高等教育問題と大学無償化

大学無償化を政府が政策として掲げていますが、果たしてこれが素晴らしい政策であるのかどうか疑問が残ります。
それというのも、日本の高等教育問題は実は危機に直面していて、大学無償化を推進するのであれば、先にそちらの問題をなんとかすべきであると考えます。
日本の高等教育問題の本質は、予算の少なさにあります。
大学が学校法人化したことにより、経営が成り立たなくなっている学校が続出しています。
法人化してしまったことから、運営は各自である程度実施しなければなりませんが、全体的に予算が不足していて研究者に予算が行き届いていなかったり、理系学科の備品や研究に不可欠な設備投資等が行き届いておらず、カツカツの状態で行われているということです。
また、研究機関においては結果が重視されていて、契約を更新しながら不安定な状況で研究を進める必要にかられているという、先進国ではあるまじき状況にあることは、意外と知られていないのです。

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